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環境ニュース[国内]

三井不動産、千葉県柏市のスマートシティーで分散電源の相互融通の運用を開始

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.04.30 【情報源】企業/2014.04.24 発表

 三井不動産は、千葉県柏市に開発しているスマートシティー(環境配慮型都市)「柏の葉スマートシティ」で、スマートグリッド(次世代送電網)を運用する。太陽光発電や蓄電池などの分散電源を街区間相互に融通する仕組みで、7月から段階的に始める。街全体のエネルギーを運用・監視・制御するエリアエネルギー管理システム(AEMS)も日立製作所などと開発した。
 自前の分散電源や送電線を使って、公道をまたいで電力を相互融通する日本で初めてのケースだ。平日は商業施設「ららぽーと柏の葉」からオフィスやホテルなどが入る複合施設「ゲートスクエア」に電気を供給し、休日は逆にするなど、需要に合わせる。これで約26%の電力ピークカットができ、電力料金の削減など両施設で年間1000万円の経済的メリットを見込む。
 ららぽーと柏の葉には出力約500kWの太陽光発電設備があり、6月下旬には容量約1万1850kWh、出力約1800kWの大規模蓄電池を設置する。ゲートスクエアは、約220kWの太陽光発電と約3800kWh、約500kWの蓄電池に加え、非常時に稼働させる出力約2000kWのガス発電機を備える。系統電力の停電時には、ゲートスクエアの発電・蓄電エネルギーを集合住宅に供給する。
 AEMSは、柏の葉スマートシティの各施設と太陽光発電、蓄電池などの電源設備をネットワークでつないで、地域のエネルギーを一元管理する。施設のエネルギー使用状況や気象情報などの分析に基づき、街全体で効率的な発電・蓄電・電力融通の制御を行う。これによりCO2排出や電気料金を低減する。今後、電気自動車・電動バイクなどを共同利用するシステムとも連携する。【三井不動産(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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