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環境ニュース[国内]

大和ハウス、富山市に環境配慮型の次世代オフィス建設、2年間効果を検証

エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2014.04.17 【情報源】企業/2014.04.16 発表

 大和ハウス工業が富山市に建設してきた環境配慮型の次世代オフィス「大和ハウス富山ビル」が4月11日に完成した。太陽光発電システム、蓄電池、ビルエネルギー管理システム(BEMS)など各種の環境技術を導入した。従業員が入居して運営しながら、4月19日から2年間、技術の効果を検証する。次世代オフィスの開発に生かすほか、ショールームにも活用する。
 大和ハウス富山ビルは鉄骨4階建てで延べ床面積3277.73m2。自然の力の活用、省エネ・創エネ・蓄エネと、適切な制御を組み合わせた。太陽光パネルや壁面緑化が設置できる外装フレームを使い、光拡散フィルムを使用した採光ブラインドを各階の窓に採用した。太陽光と熱を、夏は遮断し、冬は適度に取り入れる日射調整フィルムを一部に導入した。
 太陽光発電システムは屋上に20kW、壁面に4.5kW分を取り付けた。発電電力は事務所内で使う。年間発電電力量は2万1273kWhで、CO2排出量が年間約6.68t削減できる。リチウムイオン蓄電池は15kWhの容量があり、夜間電力をためて日中のピークカットに活用する。全館にLED(発光ダイオード)照明を入れ、人感センサーで消費電力を一層削減する。
 BEMSでエネルギーを「見える化」して省エネを図る。太陽光の発電量や空調、照明の電力やガス、水道などエネルギーの使用状況を把握すると同時に、フロア別に照明・空調の運転スケジュールを集中制御する。大和ハウス富山ビルは、経済産業省の2013年度「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル実証事業」に大和ハウスの事務所ビルで初めて採択された。【大和ハウス工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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