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環境ニュース[国内]

三菱化学、植物工場システムを阪神電鉄に販売、鉄道高架下の土地を有効に活用

エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2014.03.31 【情報源】企業/2014.03.27 発表

 三菱化学は、自社の植物工場システムを阪神電気鉄道に販売した。完全人工光型の植物工場で、太陽光ではなくLED(発光ダイオード)照明や蛍光灯で植物の光合成を促す。阪神電鉄は、阪神本線の尼崎センタープール前駅(兵庫県尼崎市)横の鉄道高架下に設置して土地を有効に活用する。栽培した野菜の出荷を4月上・中旬に始める。
 三菱化学が販売した植物工場システムは、阪神電鉄が設けた建築面積836m2の栽培所のうち139.06m2を占め、ベビーリーフを栽培する。完全人工光型のため鉄道高架下のような日照が少ない場所に適し、工場内は空調で一定の温度を維持する。土を使わない水耕栽培となり、農薬を使用することなく新鮮で安全な野菜が安定して栽培できる。
 栽培棚は、栽培段数が6段ある栽培ラック6基で構成し、1日あたり約700パック分に相当する25.2kgの収穫量がある。栽培するベビーリーフは水菜、ルッコラ、タアサイ、レッドアジアンマスタードなどで、種をまいてから21日で収穫できる。阪神電鉄のネットワークを活用して系列のデパートやホテル、飲食店、コンビニなどに販売される。
 栽培所ではほかにグリーンリーフレタス、フリルレタスを栽培し、1日約1800株を生産する。阪神電鉄はこれまで試験栽培所でグリーンリーフレタスを生産していたが、新たな栽培所を設けるにあたり、一部に三菱化学の植物工場を採用した。三菱化学は、植物工場システムの設計から栽培指導、メンテナンスまで総合的な提案を展開している。【三菱化学(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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