一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ 建物のエネルギー改修促進を目指す情報キャンペーンを実施
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.03.26 【情報源】/2014.03.11 発表
ドイツ連邦環境省は、エネルギー消費に重点を置いた建物改修を全国的に普及させ、建物分野におけるエネルギーシフトの促進を目指す情報キャンペーン「ハウスシフト」を開始することを公表した。キャンペーンでは、住宅所有者に対し、エネルギー消費の削減を実現する改修に関する情報や地域における専門家探しの支援を提供する。キャンペーンは、建物エネルギー効率連盟によって提唱されたもので、連邦政府は130万ユーロを拠出している。連邦政府の他に、ドイツ住宅・エネルギー・環境技術連盟や断熱材総合連盟、窓・壁連盟といった業界団体や多数の企業が参加し、キャンペーンの運営は、ドイツエネルギーエージェンシーが担当している。連邦環境省のヘンドリックス大臣は、「ドイツ国内の1世帯住宅や2世帯住宅のほぼ3分の2が、断熱基準未制定のころに建設されたもの。エネルギーシフトは、これらの建物のエネルギー効率を改修し、再生可能エネルギーによる熱供給を実現してのみ機能する。我々は、キャンペーンを通じて住宅所有者を支援する。省エネルギーにつながる改修は、未来への投資」とコメントした。効率的な暖房技術、高度な壁断熱、最新の窓、再生可能エネルギーなど、エネルギー改修では多様な専門業種が関わり、住宅所有者にとっては、複雑で技術的な改修プロジェクトを実行することは難解であることが多い。そのため、住宅所有者に対する中立的な情報と高度な支援が不可欠である。キャンペーンのサイトでは、建物のエネルギー改修に関する重要な情報が集められている他に、住宅所有者が、迅速かつ簡単に、適正な助成制度や近くの専門家・企業を探しだすことができる。さらに、キャンペーンでは、ドイツ全国の都市や地域で情報イベントが開催される。【ドイツ連邦環境省】