一般財団法人環境イノベーション情報機構
積水化学、電力量収支実邸調査でゼロエネルギーを達成した住宅が13%に増加
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2014.03.19 【情報源】企業/2014.03.13 発表
積水化学工業は、太陽光発電システムと住宅エネルギー管理システム(HEMS)を搭載した住宅を対象に電力量収支実邸調査を実施した。オール電化で発電電力量が消費電力量を上回るネット・ゼロ・エネルギーを達成した住宅(ZEH)の比率が前年度の6.5%から13%に倍増した。ZEHの補助金要件になる家電の消費電力を除いた試算だと、約59%にのぼる。2012年12月までに積水化学の住宅ブランド「セキスイハイム」に設置されたHEMSと太陽光発電を備える全国のオール電化住宅を対象に、HEMSのサーバー内データを分析して2013年1〜12月の消費電力量、発電電力量などを調べた。1726戸のデータから、ZEH(家電込み)は224戸と13%を占めた。前年の光熱費実邸調査では6.5%だった。
ZEH(家電込み)224戸の中央値は、延べ床面積124.6m2で家族は3.1人、太陽光発電容量は5.55kW、年間発電電力量6986kWh、年間消費電力量5733kWhで、電力量収支は年間でマイナス1253kWhとなった。料金でみると、売電電力量は年間5637kWhで収入は21万4206円、年間買電電力量は4384kWhで支出が8万8995円となり、収支はプラス12万5211円だった。
家電の年間消費電力量の想定値から割り出した家電抜きのZEHは46%の791戸、家電込みのZEHを合わせて約59%の1015戸になった。2013年度のZEH補助金は建築設備の一次エネルギー消費量がほぼゼロになる場合に適用し、テレビ、洗濯機、調理機器は含まない。積水化学は新築住宅で2016年までに家電抜き、2020年に家電込みのZEHの標準化を目標にする。【積水化学工業(株)】