一般財団法人環境イノベーション情報機構
デンソー、非接触充電システムの実証実験を開始、商用車に搭載の冷凍機を駆動
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2014.02.25 【情報源】企業/2014.02.25 発表
デンソーは、非接触充電システムの実証実験を愛知県豊田市で2月24日に始める。商用車に搭載した電動式冷凍機を駆動する電気をバッテリーにためる。12月まで実施し、実際に非接触充電システムを運用する中で利便性を向上させるための課題などを抽出し、実用化に生かす。豊田市の「低炭素都市構築プロジェクト」の一環として行う。豊田市は、経済産業省が推進する「次世代エネルギー、社会システム実証地域」の1つになっている。受電設備を搭載したヤマト運輸の集配車両が同市内のセブンイレブン店舗に駐車した際、駐車場の送電設備から電気を受ける。
非接触充電システムを使ってバッテリーに充電した電気は、商用車が荷物の集配などでアイドリングストップしている時の電動式冷凍機の駆動に使い、省エネにつなげる。デンソーは2010年代後半の実用化を目指して開発を進め、実験で利便性向上と小型軽量化、コスト低減を図る。
非接触充電システムは、2つの離れたコイルの一方に電気を流すと、もう片方のコイルに電流が発生し、接触しなくても電気が流れる原理を利用する。実証実験は、店舗駐車場の地面に置いた送電パッドからトラックの下に取り付けた受電パッドに非接触で電気を送る仕組みとなる。【(株)デンソー】