一般財団法人環境イノベーション情報機構
大阪ガス、100%子会社が兵庫県のため池にフロート式の水上太陽光発電を開発
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2014.01.29 【情報源】企業/2014.01.27 発表
大阪ガスの100%子会社で太陽光・水力発電事業と新エネルギー事業モデル企画・開発のエナジーバンクジャパン(EBJ)は、兵庫県小野市のため池に、地元の自治会とフロート式の水上太陽光発電設備を開発する。EBJが再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づいて売電し、その収入から自治会に賃借料を支払う。小野市中島町の前ノ池の水上と一部周辺の土地計約3万6000m2に設ける。約850kWの設備容量があり、年間で一般家庭約275世帯の年間電力消費量にあたる約100万kWhの発電電力量を見込む。JFEスチール100%子会社で総合エンジニアリングを手掛けるJFE電制が設計・施工する。同社は既に、中小規模の水上太陽光発電を造った実績を持つ。
顧客の初期投資なしで再生可能エネルギーを利用した発電設備が設置できる、EBJの独自のファイナンス技術を活用して枠組みを構築した。JFE電制がフロート架台を使った水上太陽光発電システムを設計し、製作・組み立てから性能保証まで請け負う。自治会は事業用地の貸与、維持・管理と、太陽光発電システムの日常の目視点検を行う。
EBJが資金調達と発電事業を運営し、電力会社と売電契約を結んで売電収入から賃借料を支払う。5月の着工と9月の完成を予定する。EBJは、再生可能エネルギー発電設備の技術評価・エンジニアリング・保守メンテナンスをパッケージにした事業で、2013年12月までに約26MW(2万6000kW)の太陽光発電設置契約を締結している。【大阪ガス(株)】