一般財団法人環境イノベーション情報機構
ソーラーフロンティアなど、メガソーラーのEPC業務でドイツ大手と提携
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2013.12.20 【情報源】企業/2013.12.17 発表
昭和シェル石油100%子会社で太陽電池生産・販売のソーラーフロンティア(東京・港区)は、ドイツのEPC(設計・調達・建設)業務世界最大手、ベレクトリックと提携した。同じく昭和シェル石油100%子会社で太陽光発電設備の設計・施工を手掛ける昭石エンジニアリング(東京・港区)とともに、大規模太陽光発電所(メガソーラー)のEPC業務で、日本の案件での事業拡大を図る。ベレクトリックは、地面設置型と屋上設置型太陽光発電システム建設請負の世界的企業で、20カ国以上で事業を展開している。メガソーラーに関して豊富なノウハウがあるベレクトリックと、日本市場で関連事業者との強いネットワークを持つ昭石エンジニアリング、CIS薄膜太陽電池モジュールを生産するソーラーフロンティアの3社が組むことで相乗効果を発揮する。
3社の協力体制によって、設置容量(kW)当たりの実発電量(kWh)が従来型より高いとされるCIS薄膜太陽電池モジュールを使った経済性に優れるメガソーラーを迅速に建設できる。ソーラーフロンティアとベレクトリックは、2010年に欧州で販売の提携をしたほか、2012年にはドイツに太陽光発電設備開発、施工、販売の合弁会社、PVシステムズを設立している。
これまでの欧州での関係が基になり、昭石エンジニアリングを含む日本での提携につながった。3社はこれまでも日本のメガソーラーで共同事業を実施しているが、提携締結で従来以上の協力体制を構築する。提携後最初の案件は、ソーラーフロンティアと日本政策投資銀行が共同出資するSFソーラーパワーが鹿児島県曽於市の工場跡地に開発するメガソーラーとなる。【ソーラーフロンティア(株)】