一般財団法人環境イノベーション情報機構
東芝、東急とたまプラーザ駅で駅設備の省エネに向け電力の「見える化」試験
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2013.12.05 【情報源】企業/2013.12.02 発表
東芝は、東急電鉄とともに田園都市線のたまプラーザ駅(横浜市青葉区)で、駅設備の節電・省エネを目的に電力を「見える化」する試験を実施する。2013年12月1日〜2014年2月28日に駅設備の消費電力量を測定し、駅構内に設置するモニターに12月下旬から表示する。試験で得られる測定結果などを活用して駅のエネルギー管理システムを検討する。試験は、東急と横浜市が進める「次世代郊外まちづくり」の取り組みのうち、既成市街地での生活者中心のスマートコミュニティー(環境配慮型地域)化を目指す組織「スマートコミュニティ推進部会」の活動の一環として行う。東芝も同部会に参加している。地域の象徴になっている駅で省エネに取り組み、地域での節電・省エネ意識向上につなげる狙いもある。
たまプラーザ駅では、測定した駅設備の1時間ごとの使用電力量をコンコースに設けるモニターにグラフで示すほか、2010年の駅リニューアル時と比較した年間の1日あたりの平均使用電力量を表示する。2010年のリニューアルでは、省エネ型照明の採用や、自然光を取り入れる構造、吹き抜けによる換気性の向上などで環境に配慮した駅にした。
たまプラーザ駅は乗降客の利便性を確保しながら、駅構内の照明の点灯時間の見直しや、一部照明の終日消灯などの活動も推進している。駅は1日平均7万5967人の乗降客がある。次世代郊外まちづくりは、現在実施している家庭の省エネプロジェクトに加え、今回の試験を通してスマートコミュニティー構築に向けた地域全体での省エネを目指す。【(株)東芝】