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環境ニュース[国内]

トヨタ自動車、小型HVの「アクア」を改良、燃費性能で世界トップ37.0km実現

大気環境 交通問題】 【掲載日】2013.11.29 【情報源】企業/2013.11.26 発表

 トヨタ自動車は、小型ハイブリッド車(HV)の「アクア」を一部改良して12月2日に発売する。HVの燃費性能で世界トップとなるガソリン1Lあたり37.0km(実走行に近いJC08モード)を実現した。ホンダが9月に発売した小型HV「フィットハイブリッド」の同36.4km(同)を上回り、首位を奪回した。環境意識の高まりを背景に燃費争いが激化している。
 新しいアクアは、エンジン内部の摩擦抵抗を減らすとともにモーターやインバーターなどの制御を改良してハイブリッドシステムの効率を高め、燃費性能をこれまでの同35.4km(同)から1.6km向上させた。同時にサスペンション(懸架装置)を調整して乗り心地を改善し、遮音材を追加して静粛性も高めた。価格は170万円からと現行から1万円上げた。
 アクアは1500ccのHVで、世界最高の燃費性能として2011年12月に発売した。人気車種になり、車種別新車販売台数で2012年度の年間トップだったうえ、月間でも2013年7〜9月に3カ月連続で首位を維持していた。しかし、ホンダが同じ1500ccHVを含むフィット投入後の10月には1位を譲り、3位に転落した。トヨタは燃費性能で抜き返して巻き返しを図る。
 アクアの一部改良では、ドアの施錠・解錠と連動してドアミラーを格納・復帰する機能を搭載したほか、急な上り坂などで発進を支援するヒルスタートアシストコントロールに坂道を感知する機能を加えた。最低グレードを除いてフロントドアガラスのはっ水機能も装備した。トップの燃費性能だけでなく、利便性も向上させることで販売拡大を目指す。【パナソニック(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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