一般財団法人環境イノベーション情報機構
パナソニック、大阪府の「おおさか生物多様性パートナー協定」の第1号を締結
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2013.11.08 【情報源】企業/2013.11.05 発表
パナソニックは、大阪府が創設した「おおさか生物多様性パートナー協定」の第1号を府、大阪府立大学、地方独立行政法人の大阪府立環境農林水産総合研究所と11月8日に締結する。パナソニック社内カンパニーのエコソリューションズの門真(大阪府門真市)構内に設置したビオトープ(生物の生息空間)を活用した取り組みが認められた。このパートナー協定は全国に先駆けた制度といい、生物多様性保全を率先して行っている企業を大阪府が大学や試験研究機関と連携して支援する。ビオトープで希少な動植物を保護・管理して絶滅の危険を分散していることに加え、活動に参画する社員の意識向上や、環境学習を通じた地域貢献なども期待できることから、パナソニックと結ぶ。
対象となったビオトープは、パナソニック創業90周年記念事業で造成した緑地帯「はんえいの広場」の一角300m2で、2009年3月に設けた。大阪府の絶滅危惧種になっている魚のカワバタモロコを放流して増やし、絶滅危惧種の植物であるミズアオイを移植して保全している。当初2種だった水生生物は50種まで増え、都市部で珍しいトンボやチョウも確認した。
協定に基づいて大阪府立大は生態系に関する専門的調査など技術面で支援し、府立環境農林水産総合研究所はビオトープの維持管理や希少種の保護管理について助言・指導を担当する。府はウェブサイトで活動を紹介する。11月8日に現地で実施する調印式では大阪府北河内地域の在来メダカを放流する。メダカは府の絶滅危惧種にされている。【パナソニック(株)】