一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

竹中工務店、三菱化学が開発中の有機系太陽電池一体型ルーバーの実証実験を実施

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2013.11.07 【情報源】企業/2013.11.01 発表

 竹中工務店は、三菱化学が開発中の有機系太陽電池一体型ルーバーの実証実験を自社の技術研究所(千葉県印西市)で実施する。10月から2年間の予定で実用化に向けて検証する。ルーバーは、羽板と呼ばれる細長い板に隙間をあけて枠の中に平行に組んだ外装材で、ルーバーで窓面への日射をコントロールしながら、発電を可能にする。
 有機系太陽電池の外装材への適用を目的にした実証実験は日本で初めてという。有機系太陽電池一体型ルーバーは、省エネと創エネが同時に可能になる。実証の1年目は、室内に設置した試験体で熱・光と発電量を最適化する実験をし、2年目は、屋外実験によって外部環境に耐える構造や材料の仕様について検討・確認する。
 具体的には、有機系太陽電池のルーバーへの接着方法や接着剤の選定▽風の荷重などを考慮した構造計算▽デザイン性を高める意匠設計▽省エネ・創エネのためのサイズや配置、角度制御の最適化−−を検証して実用化を目指す。三菱化学とデータ蓄積・改良を続け、外壁面だけでなく屋根面など幅広い適用を視野に入れて開発を進める。
 実証実験では、有機系太陽電池のうち有機薄膜太陽電池を使用する。軽くて曲げに強い有機材料を発電層に使用しているため薄くでき、現在太陽電池の主流になっている無機系(結晶シリコン系)と比べて軽量で柔軟性のある形状が特長だ。半透明にすることもできる。印刷技術を応用した製造が可能で、コストダウンも見込まれる。【住友林業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク