一般財団法人環境イノベーション情報機構
気象庁 全球の海洋による二酸化炭吸収量 情報提供開始!
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2013.11.06 【情報源】気象庁/2013.11.06 発表
気象庁は、平成25年11月6日、全球の海洋による二酸化炭素吸収量に関して、国内で初めて定期的な情報提供を開始すると発表。提供する情報は、海洋気象観測船(凌風丸及び啓風丸)の観測結果とともに、国際的な海洋観測網で得られたデータをもとに解析した全球の海洋による二酸化炭素の吸収量。気象庁の解析では、海洋による二酸化炭素の吸収量は、1990〜2011年の平均で1年あたり19億トン炭素(二酸化炭素吸収量を炭素の重量に換算した値)で、近年増加傾向にあることが分かっている。
なお、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書では、現在、海洋は産業活動により排出された二酸化炭素の約3割に相当する量を吸収する、重要な吸収源となっており、海洋酸性化を引き起こしていることが示されました。このまま大気中への二酸化炭素の排出量が増加し続ければ、海洋が二酸化炭素を吸収する能力が低下し、地球温暖化の進行が加速されることが懸念されている。【気象庁】