一般財団法人環境イノベーション情報機構
丸紅など、福島沖浮体式ウィンドファーム実証でケーブル敷設、11月に運転開始
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2013.10.16 【情報源】企業/2013.10.11 発表
丸紅、三菱商事、三菱重工業、日立製作所、清水建設など10社と東京大学で構成する共同事業体「福島洋上風力コンソーシアム」は、福島県沖の「浮体式洋上ウィンドファーム(大規模風力発電所)実証研究事業」で、第1期事業のうち実証研究実施海域でのケーブルの敷設を完了した。発電設備は11月に運転を開始する。実証研究事業は経済産業省から2012年3月に受託した。丸紅がプロジェクトを取りまとめ、東京大学の技術アドバイスを受けて各社で進めている。第1期では、羽根が風下側を向いている2MW(2000kW)のダウンウィンド型浮体式洋上風力発電設備1基と浮体式洋上サブステーション(変電設備)、海底ケーブルを設置する。
これまでに風力発電設備とサブステーションを実証研究実施海域に係留し、調整作業をしている。今回、陸上・サブステーション間と、サブステーション・風力発電設備間の特別高圧ライザーケーブルと呼ぶ海底ケーブルの敷設・埋設を終えた。今後、10月下旬にサブステーションと風力発電設備で陸上からの受電を行う。
コンソーシアムにはほかに、JFEホールディングスやIHIなどが出資するジャパンマリンユナイテッドや、三井造船、新日鉄住金、古河電気工業、みずほ情報総研が参加している。11月に運転を始める第1期事業に続く第2期では、2015年度にかけて7MW(7000kW)級の浮体式洋上風力発電設備2基を追加設置する計画となる。【丸紅(株)】