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環境ニュース[国内]

日立製作所、非常用バッテリーによる車両走行試験を東京メトロと実施

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2013.10.10 【情報源】企業/2013.10.07 発表

 日立製作所は、東京メトロと共同で、非常用地上バッテリー装置を使用した車両走行試験を2014年1月から実施する。地震など大規模災害の影響で停電した際、駅間や長い鉄橋に停止した列車などが最寄り駅に自力で走行するための電力を供給する。安全性向上と省エネを図る鉄道システムの実現を目指す。
 非常用地上バッテリー装置は、日立の蓄電池式回生電力貯蔵装置の技術を応用した。列車の停止や減速で発生する回生電力を吸収して蓄電池にため、列車の運行で必要になる電力に利用する。駅と駅の間に設置し、通常時は蓄電池に貯蔵した電力で列車の加速をアシストするなどして、運行に使用する総電力量を削減する。
 災害などで電力供給が途絶えたときは、蓄電池にためた電力を電車線に供給して電車を動かし、迅速な乗客の避難を可能にする。非常用地上バッテリー装置には、車両に関わらず効果が発揮できる利点もある。
 東京メトロをはじめ鉄道事業者は、停電などで列車が駅間に停止した場合、最寄り駅まで走行させ、駅で乗客を降ろすことが基本運用になっているが、列車が自力走行できない時は駅員が救援に向かい、乗客は線路内を歩いて避難している。東京メトロは、日立との走行実験で非常用地上バッテリー装置の性能を検証し、導入の可能性を検討する。【(株)日立製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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