一般財団法人環境イノベーション情報機構
JFEエンジ、7メガ大規模太陽光発電所が岡山で稼働
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2013.10.08 【情報源】企業/2013.10.02 発表
JFEエンジニアリングが自ら発電事業を行うために岡山県倉敷市に建設してきた大規模太陽光発電所「鶴の浦ソーラーパワー」が完成し、稼働を始めた。JFEスチールの西日本製鉄所(同市・広島県福山市)内で電気工事を手掛けるJFE電制が請け負い、JFEエンジニアリングやJFEスチールを中心にしたJFEグループ各社が保有する技術力を集めて作った。鶴の浦ソーラーパワーは、JFEエンジニアリングが100%出資して設立した特定目的会社のJFEソーラーパワー倉敷が事業主体となり、JFEスチールが保有する旧社宅跡地に設けた。設備容量は7MW(7000kW)で、年間発電量は650万kWhを想定している。土木工事はグループのJFEシビルが担当し、架台はJFEスチールグループが開発したシステムを活用した。
超軽量鋼製架台システム「JFEソーラーアレイ」と呼び、大規模太陽光発電所向けに新たに開発した。風洞実験などで極限まで架台を軽量化し、素材には鋼板・建材事業を展開するJFE鋼板の高耐食性溶融めっき鋼板を使って長期耐久性を確保した。基礎はセメント代替となるJFEスチールの鉄鋼スラグ(かす)水和物固化体を利用して環境負荷を抑えた。
全国で大規模太陽光発電所建設が活発化する中、JFEエンジニアリングは事業者に計画から建設、運営までの提案を行うと同時に、自社でもJFEグループの遊休地を活用した発電事業を進めている。鶴の浦ソーラーパワーは、津市の「雲出ソーラーパワー」=3MW(3000kW)=に続く2件目となり、2013年度末までに計27.4MW(2万7400kW)の稼働を予定する。【JFEエンジニアリング(株)】