一般財団法人環境イノベーション情報機構
富士通、電動バイク向けに情報サービス 付近の充電拠点情報などをリアルタイムで
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2013.10.07 【情報源】企業/2013.10.03 発表
富士通は電動車両インフラシステムの構築に関して、再生可能エネルギー活用ベンチャーのレスク(東京・渋谷区)と協業することで合意した。走行時にCO2を排出しない電動車両で移動できるe-モビリティー社会の実現に向け、ICT(情報通信技術)で電動バイクのバッテリーを管理するシステムを共同で開発する。レスクの電動バイク向けカセット型可搬二次バッテリー「バッテリーキャリー」とロッカー式充電ステーション「充電ロッカー」を、富士通の位置情報活用サービスで管理する。電動バイクの走行、道路交通などの移動関連情報と、さまざまな場所に配備した交換バッテリーや充電ロッカーの位置や、充電・劣化状態が把握できるようにする。
電動バイク利用者は、スマートフォン(高機能携帯電話)を通してバッテリーの充電残量や劣化状態を専用アプリで確認でき、充電ロッカーの充電状況が位置情報とともにリアルタイムで分かる。バッテリーの充電残量や寿命予測から電動バイクの走行可能距離と周辺のバッテリー交換場所を確認して交換予約も可能になる。
2015年までに配達事業者向けに電動バイクとインフラシステムの販売を始め、2020年までに一般顧客に展開する。富士通は今回のレスクとの協業を機に、電動バイクをセンサーにして道路やバッテリーなどのデータを収集・活用する新しいビジネスの創出を進め、パートナー企業を広く集めて関連分野での協業を拡大する。【富士通(株)】