一般財団法人環境イノベーション情報機構
IPCC第1作業部会、第5次報告書を公表 今世紀末の気温 最大4.8℃上昇と予測
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2013.09.28 【情報源】環境省/2013.09.27 発表
2013年9月23日から26日まで、スウェーデンのストックホルムで開催されていた気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第1作業部会の第12回会合で、同部会の報告書が受諾され、公表された。この報告書は、地球温暖化の自然科学的な観点から見た根拠について、07年に発表されたIPCC第4次報告書以降の最新の知見をまとめたもの。
報告書によると、気候システムの温暖化については疑う余地がなく、1950年代以降に観測された変化の多くは、数十年から数千年にわたって前例がないものであると結論づけている。
また将来の気候変動については、RCPシナリオ※に基づいた予測として1986〜2005年を基準とした、2081〜2100年における世界平均地上気温の変化は、RCP2.6シナリオでは0.3〜1.7℃、RCP4.5シナリオでは1.1〜2.6℃、RCP6.0シナリオでは1.4〜3.1℃、RCP8.5シナリオでは2.6〜4.8℃の範囲に入る可能性が高いとしている。
※今回の報告書では、2100年以降も放射強制力の上昇が続く「高位参照シナリオ」(RCP8.5)、2100年までにピークを迎えその後減少する「低位安定化シナリオ」(RCP2.6)、これらの間に位置して2100年以降に安定化する「高位安定化シナリオ」(RCP6.0) と「中位安定化シナリオ」(RCP4.5)の4シナリオが選択された。”RCP ”に続く数値が大きいほど2100年における放射強制力が大きい。【環境省】