一般財団法人環境イノベーション情報機構
日立製作所、日産と横浜市の超小型EVを活用したカーシェアリングにIT基盤提供
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2013.09.27 【情報源】企業/2013.09.25 発表
日立製作所は、日産自動車と横浜市が10月11日に始める超小型電気自動車(EV)「日産ニューモビリティコンセプト」を活用した大規模カーシェアリングの実証実験に、情報技術(IT)基盤を提供する。貸し出し車両管理や会員登録、利用登録を行うシステムを開発した。実証結果を基に、カーシェアリングシステム向けIT基盤を国内外へ展開する。実証実験は「チョイモビヨコハマ」と呼び、100台のニューモビリティコンセプトを使い、同市内70カ所に貸し出し・返却拠点を設けて約1年間実施する。30台、約45カ所で始めて拡大する。市内の目的地で自由に返却できるワンウェイ型となり、利用料金は1分20円に設定した。ニューモビリティコンセプトは2人乗りでリチウムイオン電池を搭載する。
日立は、インターネットを介してサービス・ソフトを提供するクラウドでカーシェアリングシステムを一元管理するIT基盤を提供する。車両と駐車場をリアルタイムで管理する機能があり、利用申請操作はスマートフォン(高機能携帯電話)などのモバイル端末でできる。管理者は車両のバッテリー残量などを基に適切なメンテナンスが可能になる。
車を利用したい時にすぐ乗ることができ、必要な時間だけ使い、目的地で返却するというチョイモビヨコハマの特長を日立のIT基盤が実現している。チョイモビヨコハマは公共交通機関や商店街、企業などに幅広く参画を呼び掛け、有用性やビジネスモデルの可能性を検証する。利用希望者の会員登録を専用ウェブサイトで9月25日から受け付けている。【(株)日立製作所】