一般財団法人環境イノベーション情報機構
日本政策投資銀行、さいたま市のLPガス業者の太陽光発電にシンジケートローン
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2013.09.11 【情報源】企業/2013.09.06 発表
日本政策投資銀行(DBJ)は、さいたま市大宮区のLP(液化石油)ガス流通業者、サイサンが全国で展開している大規模太陽光発電事業に対し、武蔵野銀行とともにシンジケートローン(協調融資)を組成した。総額50億円、期間は10年となる。9月6日に契約して融資した。太陽光発電事業の関連資金として使われる。サイサンは埼玉県最大のLPガス事業者で、総合エネルギー企業を目指して大規模太陽光発電事業に参入した。再生可能エネルギー発電事業者の森和エナジー(東京・千代田)と、青森県六ヶ所村、埼玉県寄居町、山口県防府市、福岡県宗像市など6カ所で発電事業を行う。設備容量は計約15MW(1万5000kW)になる。
DBJは、サイサンが発電事業によって推進する再生可能エネルギーの普及を通じた低炭素社会構築への取り組みを資金面で支えるため、武蔵野銀行とシンジケートローンを組成することにした。両行に加え、埼玉県や発電所所在地の埼玉りそな銀行、埼玉縣信用金庫、みちのく銀行、山口銀行の各金融機関が参加した。
シンジケートローンは、顧客の資金調達ニーズに対して複数の金融機関が協調融資団を結成し、同一条件・契約に基づいて融資する手法だ。今回はDBJと武蔵野銀行が代表金融機関(アレンジャー)となり、決済や連絡を担当するエージェント(代理人)も務める。【(株)日本政策投資銀行】