日立製作所、リトアニアのエネルギー公社とエネルギー分野での協業の検討開始

【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2013.09.10 【情報源】企業／2013.09.05 発表

　日立製作所は、欧州北東部にあるバルト3国の1つ、リトアニアのエネルギー公社、リトヴォス・エネルギア（LE）と、エネルギー分野での包括的な協業について検討を始めることで合意した。同国で最適なエネルギーのベストミックスを実現するための方策を探り、幅広く協業の可能性を検討していく。日立は技術やノウハウを提供する。
　LEは、リトアニアで配電を含むエネルギー全般を管轄するエネルギー公社。日立とLEは合意に基づき、熱と電力の併用供給システムや、エネルギー需給を最適に制御するスマートエネルギー管理、スマートグリッド（次世代送配電網）、電気自動車向けインフラの開発など、エネルギーに関するさまざまな領域を対象に協業を目指す。
　LEはバルト地区のエネルギー安全保障の確立に向け、最適なエネルギーミックスを実現する可能性を検討する。最新の技術を保有する日本企業との連携を決め、日立と組むことにした。日立はバルト地区に最先端の原子力技術を提案していて、これに加え、包括的な協業によって自社のエネルギー関連技術をリトアニアに提供する。
　日立は社会イノベーション（技術革新）事業を世界的に展開し、バルト地区をはじめ中東欧を注力地域の1つに位置付けて事業拡大を図る。日立の欧州統括会社、日立ヨーロッパは、2012年4月にリトアニアに事務所を設立した。今回の合意を受け、現地事務所と連携しながらリトアニアやバルト地区の発展につながる事業を検討する。【（株）日立製作所】