一般財団法人環境イノベーション情報機構
三菱重工、風力発電をテーマにした出前教室を洋上実証事業の地元・福島で開催
【環境学習 その他(環境学習)】 【掲載日】2013.09.09 【情報源】企業/2013.09.03 発表
三菱重工業は、風力発電をテーマにした出前理科教室を、国の大規模洋上風力発電実証研究事業が進められている地元、福島県いわき市の市立好間第二小学校で9月3日に開催した。原動機事業本部の社員が講師を務め、洋上風車が浮かぶ原理が分かる実験を交えて解説した。5年生の児童たちが身近な存在になっている風力発電を学んだ。出前理科教室は同校の理科教室で行い、風力発電の原理や、さまざまな風車の種類、三菱重工が手掛ける陸上・洋上風車、国内外のウィンドファーム(大規模風力発電所)などについて講師が紹介した。その後グループに分かれ、浮体式洋上風車がバランスを保って浮かぶ仕組みを水槽、PETボトル、ビー玉などを使った実験で体感した。
同校には、2011年3月の東日本大震災以来、避難生活を送る児童も学んでいて、同校の子供たちの多くが、震災復興に向けていわき市沖で2011年度に始まった実証研究事業に期待と関心を寄せているという。同校から出前授業の要望があったため開いた。同市での風力発電の出前理科教室は、2012年の小名浜第一小学校に次いで2回目となる。
実証研究事業は、浮体式ウィンドファームの実証研究で、三菱重工などによる産学共同体が経済産業省から受託した。三菱重工は、いわき市の小名浜港で出力7000kWの浮体式洋上風車の組み立てを計画していることから、地元で行われる次世代のエネルギー開発に関し、出前理科教室を通じて理解を促す。今後も積極的に実施する。【三菱重工業(株)】