一般財団法人環境イノベーション情報機構
大京、自然の力を利用するマンションの省エネ効果を温熱環境解析ソフトで確認
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2013.09.05 【情報源】企業/2013.09.03 発表
大京は、自然の力を最大限に利用するパッシブ手法でのマンションの省エネ効果について、温熱環境解析ソフトで数値化して確認した。エアコンの使用量を約31%削減し、電気代を6〜9月の4カ月の期間、3390円抑えられることが分かった。LIXILの協力を受け、新たなパッシブ手法で冷房負荷をどの程度抑制できるかをシミュレーションした。東京都庁(東京・新宿)周辺の3LDK(75.2m2)の南向きマンションに3人が生活する条件で検証し、27℃の室温と湿度60%を維持するためにエアコンを稼働させた。換気機能付き玄関ドア、バルコニーのグリーンカーテン、自然換気ストッパー付きサッシに加え、居室用の通気ルーバー扉などを採用し、導入していない住宅と比較した。
居室用の通気ルーバー扉は新開発品で、ドア下部の羽板を開閉できる。これをリビング・ダイニングと洋室に取り付け、新たなパッシブ手法として解析した。外気を採り入れて室内を快適に保ち、6〜9月の電気代は非パッシブが1万894円なのに対し、7504円に減り、7月下旬の室温平均値は、非パッシブより4.9℃低い31.7℃に抑えられる。
シミュレーションした居室用通気ルーバー扉は、発売を予定する8階建て40戸のマンション「ライオンズ田無セントマークス」(東京都西東京市)に第1号として導入する。大京はパッシブ手法のマンション企画に力を入れ、これまでに換気機能付き玄関ドア、自然換気ストッパー付きサッシなどで自然の風を取り入れる工夫を施している。【(株)大京】