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環境ニュース[国内]

住友電工、レドックスフロー電池の開発が経済産業省の電力対策補助事業に採択

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2013.09.03 【情報源】企業/2013.08.29 発表

 住友電気工業は、レドックスフロー電池と呼ぶ新型蓄電池の開発に関して、経済産業省の2013年度「再生可能エネルギー余剰電力対策技術高度化事業費補助金」の補助事業者に応募し、採択された。抜本的にコストを下げる技術研究を行い、2020年までに導入コストなどの面で競争力を持つレドックスフロー電池を開発する。
 レドックスフロー電池は、バナジウムなどの金属イオンを使った電解液が循環して充放電する蓄電池で、大出力・大容量化に適し、電力系統向けで幅広い用途に適用できる。高い安全性や長寿命も特長となる。住友電工は、大阪製作所(大阪市此花区)と横浜製作所(横浜市栄区)で実証試験を行って事業化に力を入れている。
 再生可能エネルギー余剰電力対策技術高度化事業費補助金は、電力系統の余剰電力対策として、従来の揚水発電の代替に蓄電池技術を活用することが目的となる。揚水発電は、夜間の余剰電力を使って水を下部の貯水池から上部の貯水池にくみ上げておき、電力需要が大きくなる時間帯に下部に水を流して発電する方式を指す。
 揚水発電の導入コストは1kWhあたり2万3000円とされるが、蓄電池はこれより高く、経済性の観点から代替が進んでいない。このため、補助金によって技術開発など製品高度化に向けた事業者の取り組みを支援し、国内で大型蓄電池市場の創造と活性化を図り、2020年度までに蓄電池価格を揚水発電並みに下げることを目指す。【住友電気工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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