東芝、川崎駅周辺地区のビルでエネルギーを群管理

【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2013.08.12 【情報源】企業／2013.08.08 発表

　東芝は、川崎市が事務局を務める組織「川崎駅周辺地区スマートコミュニティ事業委員会」が進める「川崎駅周辺地区スマートコミュニティ」で、提案したプロジェクト「統合BEMSによるビル群エネルギー管理サービス」が採択された。今秋に実証を始める。商業・業務など各種施設が集まる既成市街地でエネルギーの効率利用を図る。
　委員会は学識経験者、事業者、市民などで構成し、川崎駅周辺を対象にスマートコミュニティー（環境配慮型地域）のモデル構築に向けて実証事業を行う。採択された統合BEMS（ビルエネルギー管理システム）サービスは、駅周辺地区の複数のビルをまとめて管理することで、地域全体が消費するエネルギーを「見える化」する。
　東芝は、スマートコミュニティー事業の中核拠点として10月に開設を予定する「スマートコミュ二ティセンター」（川崎市幸区）に統合BEMSを導入する。ここを中心に川崎市庁舎（同市川崎区）をはじめとした川崎駅周辺の複数のビルをインターネットでつなぎ、各ビルに対して電力使用状況の可視化や設備診断のサービスなどを行う。
　官公庁の庁舎と民間のビルを合わせたり、商業施設が密集する駅周辺地域で実施するビル群管理サービスは、国内で初めてという。この実証事業では、最大約20％の省エネかピーク電力の削減を目指す。東芝は実証の結果を基に地域のエネルギー効率化を推進し、スマートコミュ二ティセンターを中心に事業への取り組みを加速させる。 【（株）東芝】