帝人、グループが開発の寝装品が全日空に採用、PETリサイクル繊維を一部使用

【ごみ･リサイクル リサイクル】 【掲載日】2013.08.01 【情報源】企業／2013.07.29 発表

　帝人グループで繊維原料・産業資材の帝人フロンティアと、そのグループ会社でインテリア・寝装・リビング商品企画・販売のテクセットが寝具メーカーの東京西川（東京・中央区）と共同開発した寝装品が、全日空の長距離国際線のファースト、ビジネスクラスの機内寝具に採用された。帝人グループのPETリサイクル繊維を一部に使用した。
　寝具は、ファーストクラスのコンフォーター（掛け布団）と、ビジネスクラスのコンフォーター、枕に利用され、ホノルル線と他社運航の共同運航便を除く日本発着の米国、欧州路線で9月1日に導入される。帝人グループの高機能ポリエステル繊維を使った寝具となり、ビジネスクラスのコンフォーターと枕にはPETリサイクル繊維を活用した。
　ビジネスクラスのコンフォーターは、帝人グループのPETリサイクル繊維製の異形断面ポリエステルと呼ぶポリエステルが中わたとなり、薄くて暖かく快適な製品という。帯電防止繊維を使用して静電気を低減する。枕は、PETリサイクル繊維製の中空ポリエステルわたを詰めものに使うことで優しい風合いになり、首から後頭部にフィットする。
　ファーストクラスのコンフォーターは、寝具向けとして世界一細いとされる超極細繊維素材のポリエステルナノファイバー「ナノフロント」を側地に、特殊ポリエステル断熱保温わたなどの高機能繊維を中わたに使用した超軽量の次世代型となる。帝人フロンティアは今回の採用を機に、帝人グループの高機能素材を活用した製品開発を推進していく。【帝人（株）】