一般財団法人環境イノベーション情報機構
日本製紙、福岡県の紙おむつリサイクルシステム検討委に参画、技術協力を実施
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2013.07.23 【情報源】企業/2013.07.18 発表
日本製紙は、福岡県と、福岡市を中心にした福岡都市圏17自治体が立ち上げた「福岡都市圏紙おむつリサイクルシステム検討委員会」に参画する。新たなリサイクルシステム構築に向けた技術協力を実施する。使用済み紙おむつの水溶化処理事業を手掛けるトータルケア・システム(福岡市博多区)とともに、オブザーバーとして加わる。検討委員会は、福岡県と17自治体が連携し、事業所から排出される紙おむつのリサイクルシステムを構築するために設置した。学識経験者、排出事業者関連団体、リサイクル事業者も参加して検討を進める。3年程度を予定し、2013年度は事業所から排出される紙おむつの実態を把握する調査や、効率的な回収システムの実証実験を行う。
日本製紙は検討委員会への技術協力で、長年にわたる製紙事業で蓄積した古紙処理技術などの強みを活用しながら、コスト削減や再生パルプの品質向上、実用化技術の確立に取り組んでいく。日本製紙グループでは、100%子会社でティッシュペーパーなど家庭紙の日本製紙クレシアが、大人用紙おむつを生産・販売している。
検討委員会は、日本製紙とトータルケア・システムが独自に行う研究開発の成果をリサイクルシステム構築に役立てる。紙おむつリサイクルシステムは、分別回収、水溶化処理、再資源化が一体となって機能させることを目指す。水溶化処理では、水と薬品で紙おむつをパルプ、不織布、高分子吸収剤に分解し、材料としてリサイクルする。【日本製紙(株)】