一般財団法人環境イノベーション情報機構
埼玉県 温室効果ガス4.9%増 火力発電の増加が要因
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2013.07.10 【情報源】地方自治体/2013.05.22 発表
地球温暖化に影響を与えるとされる2011年度の埼玉県内の温室効果ガス排出量(速報値)は4218万tで、前年度を197万t、4.9%上回ったことが県のまとめで分かった。増加要因は、11年3月の東日本大震災の影響に伴う原子力発電所が順次停止し、温室効果ガス排出量の95.8%を占める二酸化炭素(CO2)を多く排出する火力発電が増えたことが影響した。
原発事故の影響を除いた場合、温室効果ガス排出量は3927万tに抑えられ、前年度比2.4%減になっていた。
県温暖化対策課によると、家庭や企業などが節電に取り組んだ結果、電力消費量は前年度比で約20億2000万kWh、5.8%減少した。中でも家庭部門は平均を上回る7.3%減になり、川口市全23万世帯の年間電力消費量相当分の節電を行ったことが分かった。
しかし、電力消費量は減ったものの、火力発電の増加で発電時のCO2量が23.7%増えたため、電力を使用したことによるCO2排出量は逆に16.5%増え、県全体のCO2排出量も5.2%増となった。 環境部温暖化対策課 TEL:048-830-3037 【埼玉県】