一般財団法人環境イノベーション情報機構
NEC、部品供給網全体の2012年度のCO2排出量は814万t、うち60%が販売製品使用
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2013.07.08 【情報源】企業/2013.07.03 発表
NECは、部品調達から製品生産、使用、廃棄までのサプライチェーン全体の2012年度CO2排出量を公表した。国際基準の「スコープ3スタンダード」に基づいて814万tとなり、うち94%が部品供給網の上流・下流で、60%は販売した製品を使用する段階での排出だった。2012年度実績で初めて、スコープ3に従って集計した。スコープ3は、部品供給網全体の温室効果ガス(GHG)排出量算定・報告に関する国際基準の1つで、米国の環境シンクタンク「世界資源研究所(WRI)」と企業連合体「持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)」が立ち上げた「GHGプロトコルイニシアチブ」が2011年10月に発行した。効果的な削減対策につながるため、重要視されている。
NECの2012年度のCO2排出量集計結果では、自社の直接排出(スコープ1)が1%、電力利用など自社の間接排出(スコープ2)が5%となり、それ以外の94%の排出がスコープ3に該当する。販売製品使用での排出の60%のほか、購入した製品・サービスが13%、NECが出資する会社9%、販売した製品の加工が6%、出張や物流などその他が計6%だった。
集計によって販売製品の使用が大きな割合を占めることが分かったことから、NECは製品の使用段階での排出量削減に向け、製品のエネルギー効率を一層高める方針を改めて確認した。同時に、購入した製品・サービスなどの排出量についても改善に着手する。集計結果を基に自社の直接、間接分に加え、部品供給網全体でCO2排出量削減を進める。【日本電気(株)】