一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境省 低濃度PCBを含む廃棄物の焼却実証試験を秋田県で実施
【ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2013.07.02 【情報源】環境省/2013.07.02 発表
環境省は、平成25年7月2日、秋田県小坂町のエコシステム小坂株式会社において低濃度PCB廃棄物の焼却実証試験を実施すると発表。環境省では、低濃度PCB廃棄物の処理体制の整備を図るため平成17年度から、既存の産業廃棄物処理施設等において、焼却実証試験を行い、安全かつ確実に処理できることを確認してきている。
今回は、低濃度PCB廃棄物の処理体制の検討に向け、処理の安全性及び確実性を確認する観点から、焼却実証試験を引き続き行うため、秋田県とエコシステム小坂株式会社の協力を得て、焼却実証試験を実施することにしたもの。
試験は、平成25年7月9日〜11日に実施する予定で、低濃度PCB廃棄物である橋梁の塗膜くず、塗膜剥離時に発生した養生材(防護具類、シート、ウエス等)及び研磨材を焼却し、処理後の燃え殻、ばいじん、排ガス及び周辺大気等のPCB濃度等を分析することにより、周辺環境に影響を及ぼすことなく安全かつ確実に処理されていることを確認する。焼却は、燃焼ガスの温度を850℃以上に保ちつつ、2秒以上滞留させて行う。
なお、環境省では、平成18年3月から平成24年10月にかけて、低濃度PCB棄物を試験試料として用いた焼却実証試験を14箇所の施設で合計33回実施し、いずれも試験試料が安全かつ確実に処理されたことを確認している。【環境省】