一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会 航空機の代替燃料 液体水素について調査
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2002.06.06 【情報源】/2002.05.29 発表
航空機の代替燃料は液体水素燃料・・・欧州各国の機関が民間と共同で実施したCRYOPLANEプロジェクトは、液体水素の利用が技術的に可能で、安全性を犠牲にすることなく航空機の環境影響を大きく削減することができるという調査結果を示した。このプロジェクトはEUの11ヶ国から35の団体が参加し、その中には、委員会の共同調査センター(Joint Research Centre)も含まれている。ヨーロッパ最大の航空機会社エアバスがプロジェクトを指揮した。
水素燃料は化石燃料よりも高価で、化石燃料はあと50年は航空機の燃料として需要を賄えるが、早ければ2015年には持続可能なエネルギーへの移行がスタートする。航空機の排出する温室効果ガスは、人為的に発生する温室効果ガスの約3%を占めている。
CRYOPLANEプロジェクトでは、液体水素を燃料とする航空機に必要な事項を検討した。航空機の形状及びパフォーマンス、システム及び構成要素、安全性、環境への適合性、燃料の生産・配送のインフラ並びに航空管制、そして、化石燃料から水素への燃料移行のシナリオなどについて予測を行った。【欧州委員会環境総局】