一般財団法人環境イノベーション情報機構
積水ハウス、東北で初となる全棟ゼロエネルギー住宅のスマートタウンを宮城で販売
【環境一般 まちづくり】 【掲載日】2013.05.23 【情報源】企業/2013.05.21 発表
積水ハウスは、東北地方で初めてとなる全棟ゼロエネルギー住宅のスマートタウン(環境配慮型の街)「スマートコモンステージ美田園」の販売を宮城県名取市で始めた。東日本大震災の被災地復興の取り組みとなり、各種の省エネ、創エネ設備を装備する。余剰電力を電力会社に売電することで電力問題の解消とCO2排出量の削減を図る。スマートコモンステージ美田園は、仙台空港アクセス線の美田園駅徒歩5分に立地し、総開発面積は9698.11m2。全40区画全てを積水ハウスのスマートハウス(次世代型環境配慮住宅)「グリーンファーストゼロ」にする。複層ガラス、高断熱サッシ、高効率エアコン、LED(発光ダイオード)照明などを採用し、日射や通風にも配慮する。
省エネに加え、太陽電池、燃料電池で発電してエネルギー収支をゼロにする。太陽電池、燃料電池の発電量や蓄電池の運転状況を監視する機能を持つ住宅エネルギー管理システム(HEMS)も搭載。これらの省エネ・創エネによって1世帯あたり年間約29万円の光熱費が削減でき、全40世帯で売電が可能な余剰電力は年間14万3000kWhとなる。
売電量は一般家庭約40世帯分の消費電力量に相当し、「まちの発電所」の役割を持ち、年間で杉の木約1万1500本分にあたる約160tのCO2排出量を削減する。積水ハウスは同じ宮城県の富谷町でもスマートタウンを開発しているが、全棟がゼロエネルギー住宅になるのは東北で初。今回は第1期として25区画の土地を建築条件付きで販売する。【パナソニック(株)】