一般財団法人環境イノベーション情報機構
平成23年度大気汚染状況 PM2.5に改善傾向は見られず
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2013.05.17 【情報源】環境省/2013.05.16 発表
環境省は、平成25年5月16日、大気汚染防止法(大防法)に基づき実施されている、大気汚染常時監視の平成23年度の大気汚染測定結果を取りまとめ公表した。平成23年度末現在の測定局数は、全国で1,911局であり、内訳は一般環境大気測定局(一般局)が1,489局(国設局を含む。)、自動車排出ガス測定局(自排局)が422局(国設局を含む。)となっている。
二酸化窒素(NO2)については、一般局では近年ほとんど全ての測定局で環境基準を達成しており、達成率は平成18年度から6年連続で100%となった。自排局では99.5%で平成22年度(97.8%)と比較すると改善した。年平均値の推移については、一般局、自排局とも近年ゆるやかな改善傾向となっている。
浮遊粒子状物質(SPM)の環境基準達成率は、一般局で69.2%、自排局で72.9%であり、平成22年度(一般局:93.0%、自排局:93.0%)と比較すると、一般局、自排局とも悪化した。なお、年平均値の推移については、一般局、自排局とも近年ゆるやかな改善傾向となっている。
光化学オキシダント(Ox)の環境基準達成率は、一般局が0.5%、自排局が0%であり、達成状況は依然として極めて低い水準となっている(平成22年度 一般局:0%、自排局:0%)。
二酸化硫黄(SO2)の環境基準達成率は、一般局で99.6%、自排局で100%であり、近年ほとんど全ての測定局で環境基準を達成している。
一酸化炭素(CO)については、一般局、自排局とも近年全ての測定局で環境基準を達成している。
微小粒子状物質(PM2.5)については、環境基準達成率は、一般局で27.6%、自排局で29.4%であり、一般局では悪化し、自排局では改善した(平成22年度一般局:32.4%、自排局:8.3%)。また年平均濃度の推移をみると、一般局ではやや増加、自排局ではやや減少していた。【環境省】