一般財団法人環境イノベーション情報機構
マツダ、広島県の県営林で取得した排出枠でスタジアムのナイター照明をオフセット
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2013.05.13 【情報源】企業/2013.04.28 発表
マツダは、広島県の県営林で取得した排出枠を使い、プロ野球の球団、広島東洋カープの本拠地球場、マツダZoom-Zoom(ズームズーム)スタジアム広島(マツダスタジアム、広島市南区)のナイターで使用する照明用電力を発電するために排出される2013年度1年分のCO2をオフセットする。マツダは球場の命名権を保有している。「森を育てるナイター電力カーボンオフセット」と呼ぶ取り組み。社会貢献活動の一環としてマツダが提案した。マツダスタジアムは、日本のプロ野球の本拠地球場で初めてとなる大型太陽光発電設備を2010年2月に導入し、発電電力を利用しているが、太陽光発電で不足する電力を発電するために排出されるCO2を排出枠で相殺する。
マツダは、地域貢献へのPR性が高い県営林の排出枠の活用による1年分のナイター照明のオフセットを計画し、県に排出枠の購入を申し込んで3月に売買契約を結んだ。1年間にナイター照明で使う電力は14万kWhで、発電に伴って排出するCO2約70t分を購入した。排出枠は同県北広島町のヒノキ、ミズナラなどの森林吸収量の一部となる。
マツダスタジアムで4月27日に、広島対中日ドラゴンズ戦の試合前に記念セレモニーがあり、森を育てるナイター電力カーボンオフセットについて大型映像表示装置で紹介し、湯崎英彦知事からマツダの山内孝社長に排出枠の証書が渡された。県は3月に246tの排出枠の販売を始め、一部をマツダが購入。残りの購入企業を募っている。【マツダ(株)】