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環境ニュース[国内]

トヨタ自動車、CO2排出低減へ「信号情報活用運転支援システム」の公道実験を開始

大気環境 交通問題】 【掲載日】2013.04.30 【情報源】企業/2013.04.25 発表

 トヨタ自動車は、CO2排出量の低減に向けて「信号情報活用運転支援システム」の公道走行実験を愛知県豊田市で5月に始める。信号の色の情報を車載システムに送り、運転者に早めの減速を促す。トヨタが進める高度道路交通システム(ITS)技術の活用で事故低減を目指す「インフラ協調による安全運転支援システム」開発につなげる。
 実験は豊田市内の1路線で実施する。ITS向け周波数で使用する無線通信方式の700MHz帯の電波で信号の色の情報を送信し、車両側の実験用の車載システムで受信。画面表示や音声で運転者に情報を伝えて運転を支援する仕組みとなる。連続した交差点の信号情報を警察の協力で取得することで、運転者は早い段階で減速できるようになる。
 運転者は、先の信号の色の情報に基づいた運転が可能になり、急な減速や加速が減り、CO2排出が削減できる。トヨタは、公道走行実験を通してさまざまな運転状況での運転者の行動データを分析し、インフラ協調による安全運転支援システムでのCO2排出低減効果や、信号の見落とし防止効果などを明確にしてシステム開発に役立てる。
 トヨタは、高度情報通信技術を活用した新交通システムの調査、研究を行うUTMS協会が主催して警察庁が推進する安全運転支援システム「DSSS」の実証実験に参画。今回始める公道走行実験はその一環でもある。700MHz帯での公道走行実験はほかに、認知ミス防止のための右折時衝突防止支援システムについて2012年3月から行っている。【トヨタ自動車(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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