一般財団法人環境イノベーション情報機構
農水省 遺伝子組換え植物実態調査結果(平成21年〜平成23年分)を公表
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2013.04.24 【情報源】農林水産省/2013.04.23 発表
農林水産省は、遺伝子組換え植物実態調査結果(平成21年〜平成23年分)につて平成25年4月23日までに取りまとめ、公表した。この調査は、平成18年からセイヨウナタネの輸入港周辺において、遺伝子組換えセイヨウナタネの生育状況や、遺伝子組換えセイヨウナタネとカラシナ又は在来ナタネとの交雑状況を調査を行っているもの。
今回取りまとめた結果から、調査で見つかったセイヨウナタネは遺伝子組換え体であるか否かに関わらず、輸送中のこぼれ落ちに由来するものであると考えられること、また、遺伝子組換えセイヨウナタネとカラシナ又は在来ナタネとの交雑個体は見つからなかったことから、遺伝子組換えセイヨウナタネが繁殖して非組換えのナタネ類を駆逐したり、組み換えられた遺伝子が交雑可能な近縁種に拡がったりする可能性は低いとみている。
農林水産省では、さらに信頼性の高い調査結果を得るために、環境省が輸入港周辺から内陸にかけての地域を中心に実施した調査の結果も参考にしながら、今後も継続して調査を行うとしている。【農林水産省】