富士重工業、独自ハイブリッドシステム搭載試作車を国内初公開、初夏に発売

【大気環境 交通問題】 【掲載日】2013.04.22 【情報源】企業／2013.04.18 発表

　富士重工業は、同社の自動車ブランド「スバル」で初となる独自のハイブリッド（HV）システムを搭載した試作車を、4月18日の技術発表会で公開した。米国ニューヨークで3月29日〜4月7日に開催された「2013年ニューヨーク国際自動車ショー」で公表したHVの国内仕様で、初夏に発売する。
　国内仕様は、SUV（多目的スポーツ車）「スバルXV」のHV。ニューヨークで公開した米国仕様の「スバルXVクロストレックハイブリッド」と大きな違いはなく、排気量2000ccの全輪駆動（AWD）のスポーツタイプとなる。新たに開発したハイブリッド専用の水平対向4気筒DOHCエンジンを搭載し、高い燃費性能と加速感のある走りを実現する。
　ハイブリッドシステムによって燃費は、実際の走行に近いJC08モードで1Lあたり20.0kmを達成。ベースになっているスバルXVガソリンエンジン車の同15.8kmを大きく上回る。低速域ではエンジンを切り離して電気自動車（EV）として走行する。中速域はエンジンを主体にモーターをアシストに使用し、軽快な走りと燃費性能を両立させた。
　モーター、バッテリーなどハイブリッド化に伴う新たな重量部品は、独自の左右対称レイアウトを生かして配置。前後左右の重量配分、重心の高さ、荷室スペースはベース車と同等の水準にした。国内仕様のサイズは未公表だが、米国仕様の全長445cm、全幅178cm、全高161.5cmとほぼ同じと言われ、最低地上高は米国仕様より2cm低い20cmとなる。【富士重工業（株）】