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環境ニュース[国内]

NEC、施設内にある各メーカーの機器をつなぐ国際標準規格対応のBEMSの販売を開始

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2013.04.19 【情報源】企業/2013.04.16 発表

 NECは、ビルやオフィスの空調・照明など施設内にある各メーカーの機器やシステムをつなぐ国際標準規格に対応したビルエネルギー管理システム(BEMS)の販売を世界規模で4月16日に始めた。インターネットを介してソフトやサービスを利用するクラウドでの統合管理を実現する。機器・システム個別の通信方式を国際標準規格に変換する。
 国際標準規格は、次世代BEMSやスマートグリッド(次世代送電網)向けに開発された通信方式「IEEE1888」。販売開始したBEMSは、受変電システム、BEMS、空調、照明、センサー機器などの通信をIEEE1888に合った方式に変換する中継ソフトと、機器の使用エネルギーの「見える化」・制御を行うサーバーソフト、サーバー機などで構成する。
 さまざまな規格で利用されている機器の通信を同じ規格に変換し、統一的な「見える化」や制御を可能にする。電力、ガス、水などのエネルギー計測制御システムとセンサー機器が監視制御の対象になり、1システムで3000点のエネルギーポイントを同時に管理できる。機器で収集したデータはNECのデータセンターでクラウド環境で管理する。
 クラウドのため、専門の人員や分析ツールを設備・ビルごとに用意する必要がなくなり、グラフを使ったデータの比較やアラーム通知の設定がパソコンや携帯端末などから可能になる。複数のビルもクラウドで一括管理・制御でき、ビル間の比較も容易。従来のBEMSは設備やビルごとに異なる通信方式で監視制御が行われ、全体のエネルギー使用量の把握や制御は困難だった。【日本電気(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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