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環境ニュース[国内]

ホンダ、渋滞抑制の実験をインドネシアで実施、燃費改善と発生を遅らせる効果確認

大気環境 交通問題】 【掲載日】2013.03.25 【情報源】企業/2013.03.21 発表

 ホンダは、自動車の渋滞を抑制する技術の実験をインドネシアの公道で実施し、燃費の改善と渋滞の発生を遅らせる効果を確認した。スマートフォン(高機能携帯電話)のアプリを使い、周囲の車両と同調した走行をドライバーに促した。この技術で渋滞を抑えることで、自車に加えて数百台の車両の燃費を高めることが可能になる。
 実験は2012年9月〜2013年2月に、インドネシア高速道路運営会社が管轄する首都ジャカルタの高速道路で行った。渋滞は交通の流れの乱れが原因で発生することから、抑制するには1台1台が周りの車両に合わせた走行を心掛ける必要があり、ホンダは周囲と同調した運転をしているかどうかが分かるスマートフォンのアプリを開発した。
 このアプリは、車両の加減速変動のパターンをモニターし、渋滞の発生につながる走行かどうかを判断。ディスプレーの色の変化で周囲の車両と同調した走行をしているかを知らせる。1台の車両に搭載したスマートフォン単体と、複数車両のスマートフォンをサーバーに接続して各車の動きと前方の車両情報も考慮する2方式で試した。
 燃費は単体型で20%、サーバー通信型では22%改善した。渋滞発生については流れが滑らかになって平均速度が向上し、平均では単体型で3分、通信型で同4分、最大ではどちらも6分遅らせることができた。渋滞の要因になる平均速度の急激な変化は、単体型で6割、通信型で7割緩やかになった。ホンダは今後も渋滞を解消する技術の開発を進める。【本田技研工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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