イオン、次世代環境配慮型ストア「スマートイオン」を展開、1号店が北九州に開店

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2013.03.19 【情報源】企業／2013.03.15 発表

　イオンは、スマートコミュニティ（次世代環境配慮型地域）に参加する次世代の環境配慮型大規模商業施設「スマートイオン」の展開を始める。1号店となる「イオンモール八幡東」が北九州八幡東区に3月15日、リニューアルオープンした。地域エネルギー管理システム（CEMS）と連携したビルエネルギー管理システム（BEMS）でエネルギーを効率利用する。
　スマートイオンは、イオンが推進してきた従来型よりエネルギー消費を20％以上抑える店舗「エコストア」の進化型となる。（1）エネルギーを地域で効率的に融通し合う仕組み（2）電子マネーやネットの活用で環境負荷をかけない買い物環境（3）緊急時の防災拠点（4）景観や生物多様性を意識した設計（5）人と環境にやさしい交通環境──の5項目の基準を新たに加えた。
　地域と協働して街ぐるみでエネルギーの効率化に対応することが最大の特長。スマートイオンは、今回リニューアルオープンしたイオンモール八幡東に続き、「イオンタウン新船橋」（千葉県船橋市）が今年の春、「イオンモール大阪ドームシティ」（大阪市西区）が同初夏、「イオンモール幕張新都心」（千葉市美浜区）が同12月に、それぞれ開業を予定している。
　イオンモール八幡東は、北九州市の「北九州スマートコミュニティ創造事業」に参画する。事業対象エリアのエネルギー利用の30％を同モールが占める。モールには全体のエネルギーを管理するBEMSを導入し、天候から太陽光発電の発電量、来店客数からエネルギー使用量などを予測。CEMSと情報共有することで地域全体で効率的なエネルギー利用を図る。
　屋上や駐車場部に太陽光パネルを設置して全体の使用電力量の約5％を発電する。専門店にタブレット端末を配備してエネルギーを「見える化」し、店内の電子看板でモールのエネルギー使用状況を顧客に伝える。イオンモール八幡東は2006年11月に開業。今回、約2カ月半をかけて改装工事を行った。3階建てで、イオン八幡東店や約130店の専門店が入る。 【イオン（株）】