気象庁　21世紀末の日本の気候を予測　年平均気温は2.5〜3.5℃上昇

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2013.03.18 【情報源】気象庁／2013.03.15 発表

　気象庁は、21世紀末頃の日本付近の通年の気候変化予測を行った「地球温暖化予測情報 第8巻」をまとめ、平成25年3月15日に同庁ホームページに掲載した。
　「地球温暖化予測情報」は気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が取りまとめた温室効果ガス排出シナリオに沿った地上気温、降水量、海面水位などの変化について、気象研究所が開発した地球全体を対象にした気象モデル（全球大気・海洋結合モデル）をもとに予測したもので、平成8年度からこの報告を発表している。
　第8巻では、気象庁気象研究所で開発した気候モデルで、日本付近を5km四方の格子に区切って計算を行う世界最高水準の気象モデルを開発。これにより、日本列島の細かな地形の影響を従来の気候モデルより現実に近い形で計算に反映させた。その結果として、全国的に年平均気温は2.5〜3.5℃上昇し、猛暑日の日数も増加すること、1時間降水量50ミリ以上の短時間強雨の発生頻度が増加すること等が示されている。【気象庁】