一般財団法人環境イノベーション情報機構
パナソニック、EV・PHV充電「チャージコントロールボックス」発売、負荷を最適化
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2013.03.06 【情報源】企業/2013.03.01 発表
パナソニックは、電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHV)の普通充電(200V)用の設備「チャージコントロールボックス」を3月21日に発売する。ビルやマンションなどで複数台のEV・PHVを同時に充電する際、タイミングを制御して電力を均等に分配することで集中を抑え、電力負荷を最適化する。既存の施設にも導入できる。充電するEV・PHVの台数に合わせた契約電力の見直しを不要にし、コスト負担を抑えながら充電の利便性を向上させられる。設定された上限値を超えないようにタイミングをずらして複数台のEV・PHVを充電し、EV1台分の電力容量で4台分の充電が可能になる。例えばA、B、C、Dの4台の場合、A、B、C、D、A、B、C、Dと順番に充電を繰り返す。
EV・PHVが接続された各回路を制御して容量を超えない範囲で同時に充電するほか、各回路の電流値を監視し、充電が必要な車両や、必要ではなくなった車両を自動的に検出する。充電残量50%のEV2台と同0%のPHV2台の計4台を夜間に充電する場合の試算では、午後7時半〜同10時半に順次充電を始め、午前2時〜同6時に全車の充電が完了する。
EVコンセントや充電スタンドなどパナソニック製のEV・PHV充電設備に対応する。EV・PHVの普及に伴い、ビルやマンションでは今後、複数台の充電ニーズの高まりが予想される一方、契約電力の制限や電気料金などが課題になっていた。4、8、15コンセント用の3種を用意した。4コンセント用は147万円。2013年度に2億4000万円の販売を目指す。【パナソニック(株)】