東京都　大規模事業所の温室効果ガス　11年度の速報値は23％削減

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2013.02.27 【情報源】地方自治体／2013.01.21 発表

　東京都は、大規模事業所の温室効果ガス排出量の2011年度削減実績の速報値を公表した。11年度は基準排出量と比べて約23％の削減となった（基準排出量は、事業所が選択した02〜07年度までの間のいずれか連続する3カ年度排出量の平均値）。10年度は同比約13％の削減だったため、11年度は前年度と比べてさらに10ポイント削減したことになる。
　東京都は10年度から、環境確保条例に基づき、大規模事業所に対する温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度を開始。対象事業所は前年度の温室効果ガス排出量実績や総量削減義務達成のための削減計画を記載した計画書を毎年度提出・公表することになっている。都は12年度に提出された計画書（11年度実績）を集計し、対象事業所数1392のうち、集計の完了した934（約67％）の地球温暖化対策計画書（12年11月末現在）の速報値をまとめた。
　都は大幅な削減が実現した理由として、対象事業所で震災後の節電の取り組みが進んだことと、震災前から同制度に対応するための取り組み体制などが整っていたことなどを挙げている。　環境局都市地球環境部総量削減課　TEL：03-5388-3487　【東京都】