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環境ニュース[国内]

日立製作所、大規模クラウドの省電力技術を開発、質を維持して不必要な電源を遮断

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2013.02.25 【情報源】企業/2013.02.20 発表

 日立製作所は、複数のデータセンターを広域ネットワークで結んで運用する大規模クラウドシステムの省電力技術を開発した。サービスの質を維持したまま、不必要なサーバー機器の電源を遮断する。深夜や早朝など利用が減少する時間帯に特定のサーバーだけに負荷を集めて省電力化することを目的に、通信量を考えて必要なサーバーを短時間に決める。
 開発したのは、ネットワークの通信量を考慮すると同時に、負荷を集約する高効率の省電力サーバーを膨大な台数から効率的に決定する基本技術。まず各データセンターの管理サーバーが、過去の稼働状況から数時間後に必要なサーバーの負荷量とデータ量を予測し、負荷を割り当てるサーバーの有無と電力効率を相互に確認して候補をリストアップする。
 その後各データセンターの管理サーバーは、候補について負荷を集めても通信容量が超過しないか確認し、最も電力効率に優れるサーバーを選定する。4カ所のデータセンターで構成する大規模クラウドシステムを実験室で試作し、均等配置した計1000台の仮想的なサーバーで実験したところ、20〜30%の省電力が可能になるサーバーの配置が6分で決まった。
 クラウドは、インターネットを介してソフトやサービスを提供する仕組みで、今後、一層の規模拡大が予想されることから、開発した。データセンターでは現在、サービス提供の負荷に応じて不必要なサーバーの電源を落として省電力を図っているが、ネットワークの通信容量を超えたデータの送受信によってサービスの質が低下する懸念が指摘されていた。【(独)日立製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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