一般財団法人環境イノベーション情報機構
和歌山県 メタンハイドレート 熊野灘沖の海底で調査
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2013.02.05 【情報源】地方自治体/2013.01.16 発表
次世代エネルギーとして期待を集めるメタンハイドレートについて、和歌山県は1月15日、熊野灘沖の海底(水深約2000m)に存在するかを確かめる予備調査を1月下旬にも行うと発表した。メタンハイドレートは、天然ガスの主成分であるメタンが海底などの低温高圧下で水分と結び付き結晶化したもの。「燃える氷」とも呼ばれ、石油などの代替エネルギーとして注目されている。
調査は独立総合研究所(東京都江東区)に委託して行い、潮岬の南東約100km付近などを調べる予定。
県によると、海底の表層近くにあるメタンハイドレートは海中に少しずつメタンガスが溶け出して泡になっており、こうした泡の柱が約700〜800mの高さで立ち上っているという。
調査では、この泡の柱を目印にメタンハイドレートの存在場所を突き止める。県保有の漁業調査船「きのくに」で魚群探知機を使い、調査する。
県によると、同様の調査は兵庫県沖の日本海側海域でも行われているが、太平洋側では初めてという。 商工観光労働部企業政策局産業技術政策課 TEL:073-441-2373 【和歌山県】