一般財団法人環境イノベーション情報機構
東京都 八丈島の電力、出力拡大構想 自然エネ自給率8割超目指す
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2013.01.31 【情報源】地方自治体/2013.01.04 発表
東京都の猪瀬直樹知事は1月4日、八丈島(八丈町)の地熱発電所の出力を現在の3倍となる6000kWに拡大し、自然エネルギー自給率8割超を目指すプロジェクトの立ち上げに着手すると発表した。2013年度予算案に調査費を盛り込む方針。実現すれば全国でも異例の高自給率となり、猪瀬知事は「地熱だけでまかなえるシステムに変えたい。電力改革の一環に位置づける」としている。夏場で最大約1万kWとなる島内の電力需要の大部分はディーゼルエンジンによる火力発電でまかなっており、11年に東京電力が設置した地熱発電所は約25%を補うにとどまっている。都の構想では、これを80%超に引き上げる。
都によると地熱発電所の耐用年数は15〜20年といい、この更新時期に合わせて実現を目指す狙い。都は再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を活用することで、東電にこだわらずに事業主体を探す考えだが、東電は「地熱発電所の計画は今のところない」としており、実現には課題もありそうだ。
都は3月までに検討委員会を立ち上げ、事業スキームの検討を始めたい考え。 環境局都市地球環境部計画調整課 TEL:03-5388-3533 【東京都】