三菱商事、欧州で洋上風力発電事業に参画、オランダエネルギー大手と提携して展開

【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2013.01.24 【情報源】企業／2013.01.22 発表

　三菱商事は、欧州で洋上風力発電事業に参画する。オランダのエネルギー大手、エネコと提携して展開する。エネコがオランダ沖合に建設を計画している洋上風力発電所に50％出資し、共同で建設、運転することで合意した。ルフタダウネン洋上風力発電所の名で、総事業費は400億〜450億円となり、2015年8月の完成を予定する。
　ルフタダウネン洋上風力発電所は、アムステルダム市の南西に位置するノルドバイク市の沖合23kmの地点に建設される。東京ディズニーランドの5倍にあたる約25km2の面積に、出力3000kWの風車を40本以上設置する。出力は約13万kWとなり、オランダの15万世帯の電力を賄うことができる。三菱商事はエネコから持ち分の50％を取得する。
　三菱商事とエネコは、エネコがアムステルダム市の西にあるアイマイデン市の沖合23kmに保有して操業しているプリンセス・アマリア洋上風力発電所（出力12万kW＝2000kWの風車60本）での協業も検討。併せて、エネコが業務用の電気自動車を導入する際の側面支援を含め、再生可能エネルギー確保と環境負荷低減で協力する。
　エネコは電力、ガス、熱併給の総合エネルギー事業を手掛け、洋上風力発電事業で豊富な実績を持つ。三菱商事は、エネコとの欧州の洋上風力発電分野に関する戦略的提携を通じ、本格的に洋上風力発電事業に乗り出すことになる。エネコとの提携をはずみに、引き続き、再生可能エネルギー事業への取り組み強化を図っていく。【三菱商事（株）】