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環境ニュース[国内]

竹中工務店、中国法人が日系企業で初めて建物環境評価基準制度で最高評価を獲得

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2013.01.22 【情報源】企業/2013.01.17 発表

 竹中工務店の中国現地法人、竹中(中国)建設工程は、日系企業で初めて、中国の建物環境評価基準制度「緑色建築設計標識」で最高評価を獲得した。江蘇省常熟市に建設したトヨタ自動車グループの現地法人、豊田汽車研発中心(中国)の研究開発センター第1期事務棟が対象になった。建築主が日系企業のプロジェクトとしても初めてとなる。
 緑色建築設計標識は、中国国内で環境に配慮した設計を施した建築物を評価する制度で、中国の建設省が認証する。環境保護、資源の最大限の有効活用、環境汚染防止などを目的に2006年に始まった。自然通風や雨水の利用、騒音基準など83の項目に関して評価が実施される。日本の建築環境総合性能評価システム(CASBEE)に相当する。
 豊田汽車研発中心(中国)研究開発センターの第1期事務棟は、3階建て、延べ床面積約8300m2。2011年12月に着工し、2012年11月に完成した。室外、室内、建物それぞれで環境技術を採用。83の評価項目の中で該当しなかった16項目を除く67項目のうち56項目で認定され、緑色建築設計標識で最上級となる「三星級(三ツ星)」を取得した。
 室外では水資源の保護と有効利用、風速のコントロールや騒音の防止、生物多様性に配慮した植栽計画と屋上緑化などが評価された。室内は太陽熱を利用した温水供給、LED(発光ダイオード)照明など、建物は自然光の改善、日射遮蔽装置やリサイクル可能建材などが認められた。竹中工務店は今後も、海外案件の環境配慮を進める。【(株)竹中工務店】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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