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環境ニュース[国内]

三菱商事、ドイツで新たに2カ所の海底送電資産を取得、洋上風力からの送電に利用

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2013.01.21 【情報源】企業/2013.01.17 発表

 三菱商事は、ドイツで新たに2カ所の海底送電資産の事業権を取得する。オランダ国営送電事業者のテネットがドイツに保有する送電資産となり、49%を約400億円(約3億4000万ユーロ)で入手することで基本合意した。設備は2015年3月までの完成を目指し、ドイツ沖の北海に建設が予定される洋上風力発電所からの送電に利用する。
 取得する海底送電資産は、「ドルウィン2」と「ヘルウィン2」と呼ばれる。送電容量は約160万kW、ケーブルの全長は約265kmで、完成すると両案件を合わせた総資産規模は約2000億円(約17億ユーロ)となる。三菱商事とテネットは、海底送電線と、付随する陸上、海上の変電設備を約30年間保守・管理し、洋上風力発電所から送電する。
 ドルウィン2は90万kW、ヘルウィン2は69万kWの送電容量で洋上風力発電所とつなぎ、現段階で世界最高の電圧の320kVとなる直流送電技術を採用する。送電方式の交流と直流のうち、直流は高度な技術が必要な半面、ロスが少なく効率的に送電できる利点がある。海底送電は今後、長距離で大容量送電に適した直流が主流になるとみられる。
 三菱商事が欧州で保有する海底送電資産は、ドイツ4カ所、英国3カ所の計7カ所に増え、送電容量約380万kW、全長は約815kmと、日本企業でトップ水準になる。ドイツは、洋上風力発電の拡充を中心に、再生可能エネルギーの割合を2020年までに現在の17%から約35%に引き上げることが目標。今後も海底送電市場の拡大が見込まれる。【三菱商事(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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