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環境ニュース[国内]

旧三池炭鉱閉山後の坑内水位上昇対策の実施を命令

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2002.05.21 【情報源】原子力安全・保安院/2002.05.21 発表

 原子力安全・保安院・九州鉱山保安監督部は、三井石炭鉱業(株)に対し、旧三池炭鉱閉山後の坑内水位が上昇した場合に発生する可能性がある地表の湿潤化による鉱害を未然に防止するため、必要な設備を設置するよう命令を行った。
 旧三池炭鉱閉山後、地表水の流入等により坑内水位の上昇が見込まれる中、三井石炭鉱業では坑内水位の観測と、将来にわたる坑内水の計画的な揚水を実施する方針を示しており、この方針に基づき、坑内水位が維持されている場合は地表部の湿潤化は発生しないと考えられるという。
 しかし、万が一坑内水位が上昇した場合は、地表の湿潤化が起こる可能性が否定できないことから、九州鉱山保安監督部に「石炭鉱山保安技術検討部会坑内湧水対策分科会(会長:後藤研・九州大学名誉教授)」を設置し検討した結果、「揚水などの措置が実施されない場合、条件によっては地表部に湿潤化現象を生じる可能性がある」との結論に達した。
 今回の命令はこの結論を踏まえ、揚水設備の的確な運転・維持管理など坑内水位の状態に応じた適切な措置を講じることを求めたもの。【原子力安全・保安院】

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